ミミズク土偶を 館のアイドルに ふみの森もてぎ収蔵 キャラクター化、愛称募集

下野新聞
2021年7月31日

 【茂木】茂木の「ふみの森もてぎ」は、収蔵している「ミミズク土偶」(町指定文化財)の愛らしさに着目し、開館5周年記念事業の一つとしてキャラクター化した。8月末まで同館ボランティアの会が愛称を募集している。開館前から「将来は館のスターに」と期待された“縄文のアイドル”にスポットライトが当てられる。

 ミミズク土偶は、九石(さざらし)の縄文時代中~晩期の集落遺跡「九石古宿遺跡」から1990年1月に出土。約3200年前の貴重な遺物で、ユーモラスな姿や丸い目、だんごに結った髪が愛らしさを醸し、特に研究者や愛好者の間でよく知られている。

 同館が一層充実し、愛され親しまれる施設となるため、「アイドル」として収蔵庫から表舞台に出てもらうことにした。

 同館ボランティア「ふみの森の仲間たち こだまの会」が、同館で茂木の街並みを描いた絵巻展を今春開いた北高岡、デザイナー鶴丸光世(つるまるみつよ)さん(81)にキャラクターデザインを依頼し、自ら「茂木愛」を語る鶴丸さんも快く引き受けた。

 キャラクターは全体が明るい茶色で、実物を巧妙にデフォルメ。大きく丸い目や髪形も雰囲気を壊さず図案化した。「女の子、おっとり、やさしい、おしゃれ好き、チャームポイントは耳のピアス、おだんごヘア」という特徴と「町を守り、歴史や文化の大切さを伝えること」が仕事という設定が与えられ、各種イベントや館のPRで活躍してもらう。

 愛称は今月16日からメールや応募用紙で募集している。秋に決定する。こだまの会の石塚(いしつか)きよい会長(69)は「ぜひ名前を付けてかわいがってもらいたい」と話している。(問)同館0285・64・1023。

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