苔アートの趣味広がる 外出自粛背景 北茨城、キット注文相次ぐ
茨城新聞
2021年2月15日
苔(こけ)を瓶や額、古木などに貼ってオブジェに仕上げる「苔アート」が人気になっている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛を背景に、新たな趣味にする人たちが増えている。苔アートの普及を目指す北茨城市の協会には国内外から制作依頼や作品キットの注文が相次いでいる。
日本苔アート協会(同市)によると、苔アートは土や石を入れた器に苔を貼り付け、日本庭園や山水画の世界などをつくり上げる。作品キットの注文は、前年比約5倍となる月数十件。高さ約50センチ、幅約40センチの大型作品の制作依頼もある。
同協会では、特殊保存加工を施し水やり不要で、触れた感触や色合いが天然苔と見分けがつかない苔を開発。山縣健志代表理事(57)は「苔アートは今、家族みんなで楽しめる趣味としてブーム。開発した特殊苔は、管理が容易なので、気軽な趣味として始めることができる」と話した。