心癒やすペットの姿 粘土彫刻作家くすのさんの作品展

上毛新聞
2021年2月7日

 前橋市の粘土彫刻作家、くすのとひろさん(43)の作品展が11~28日、桐生市錦町のそば店「岡福亭」で開かれる。愛犬、愛猫を失った人の依頼で手掛けた人形や、自身の飼い猫をモデルにした招き猫など、訪れた人の心を癒やす約20点を紹介する。

 くすのさんは15年前、17年間一緒に過ごした愛犬「チョロ」を失い、思い出を残そうと粘土で人形を作った。その後、制作から遠ざかっていたが、10年ほど前に自宅近くの神社で触れ合った猫などをモデルに創作を再開。自身のブログで紹介したところ、制作依頼が来るようになった。

 依頼は犬猫が多く、そのうちの半数はペットを亡くした人から。今回の展示のために数点を借りた。人形はどれも、柔らかい風合いが出るという石塑(せきそ)粘土を使用。水彩絵の具やアクリルで着色している。チョロをモデルにした人形や、オリジナルの「だるまねきねこ」も展示する予定。

 くすのさんは「ペットは依頼者にとって大切な家族。亡くした人の思いに寄り添いたい。粘土は欠けても直せるため、肌触りも楽しんでもらえるよう作っている」と話した。

 午前11時半~午後4時半(同5時半~8時は要予約)。月、火曜休み。問い合わせは同店(0277-43-2525)へ。