開館記念、棟方志功の版画など30点公開 筑西、廣澤美術館

茨城新聞
2021年1月5日

新国立競技場を手掛けた隈研吾氏の設計した、私設美術館「廣澤美術館」(筑西市大塚)が2日開館し、記念展示された棟方志功の版画や濱田庄司の陶芸などの作品鑑賞、構内の庭園散策を来館者が楽んでいる。

本館は空から眺めると三角形を形作り、周囲は約6千トンの岩石で覆われた特異な外観を持つ。万葉集研究者の中西進氏により「つくは野の庭」と命名された三つの庭園が大きな特長で、屋内の美術作品の鑑賞だけでなく、四季折々の自然を楽しむことができる。

開館記念として「棟方志功と民芸の仲間たち展」が開催されている。作品「二菩薩釈迦十大弟子」を中心に、陶芸家の濱田庄司やバーナード・リーチなどの作品も含め約30点を展示し、「民芸運動」に光を当てている。

古河市から訪れた大木茂さん(66)は「棟方の作品がこんなにたくさんあると想像もしなかった。すごい」。妻の祐子さんは「外から屋内に取り込まれた自然光がきれい。建物が自然に溶け込んでいる」と感心していた。会期は前期が2月16日まで、後期が2月18日から4月13日まで。水曜休館。問い合わせは広沢商事(電)0296(45)5601

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