3月27日全線復旧へ着々 JR水郡線鉄橋 19年の台風19号で流出 大子

茨城新聞
2020年12月31日

2019年の台風19号で流失したJR水郡線の久慈川に架かる鉄橋について、JR東日本水戸支社は今年3月27日の全線運転再開へ工事を進めている。

大子町の袋田-常陸大子駅間にある第6久慈川橋梁(きょうりょう)は19年10月、増水で橋脚が流失し、七つの橋桁全てが崩落した。新たな鉄橋は橋桁を最大約1.3メートルかさ上げし、柱を三角形に組む「トラス橋」にして安全性を高める。

新橋は昨年5月に橋脚、10月までに両岸の橋台が完成し、橋桁の架設を12月に始めた。橋桁の部材をクレーンで持ち上げ、接続した。工事は3月初旬ごろまで続き、線路や信号の整備も同時進行して工期を短縮する。

3月26日までは、引き続き上小川-常陸大子駅間で代行バスを運行する。3月13日から26日まで、袋田-常陸大子駅間で試運転列車を運行する。

同支社は復旧を来年夏ごろと見込んだが、工事が順調に進んだため予定を前倒しした。堀込順一設備部長(54)は「地元関係者の理解を得て順調に進んでいる。再開後は多くの方に利用してもらい、地域に貢献できるように頑張りたい」と話した。

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