ヤマザクラ 新緑に映え 大田原御亭山

下野新聞
2020年4月22日

 【大田原】広大な那須野ケ原を一望できる黒羽地区の御亭山(こてやさん)(512メートル)で、ヤマザクラが終盤を迎え、ピンク色の花びらと赤色の葉が山肌を彩っている。市観光協会によると、今年の開花は6日に始まり、山麓から山頂にかけて上っていくように進んだ。例年より10日ほど早いという。

 21日は春の終わりを告げるように花びらが散り始め、周りの木々には新緑が芽吹いていた。小型無人機から見下ろすと、花びらと赤色の葉が暖色のグラデーションを作り、常緑樹の濃い緑と美しいコントラストを描いていた。

 中田原、鳥居房志(とりいふさし)さん(68)は娘の江田佐和子(えださわこ)さん(33)と生後11カ月の孫空央(あお)ちゃんとマスク姿で訪れ「花が散るのはあっという間。自然の美しい一瞬を、タイミングを逃さずに見られてよかった」と見入っていた。

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