技術も熟成 新ワイン 市貝・醸造所目指す日下さん 3年目、2千本生産し自信
【市貝】ワイナリー開設を目指しブドウ作りに励む市塙(いちはな)、ブドウ農家日下篤(くさかあつし)さん(36)の2019年産ブドウを使ったワインが出来上がり、販売が始まった。3年目の今年は昨年の10倍以上の2千本余りを生産、実績をまた一歩積み上げた。
ワインは赤(ルージュ)と白(ブラン)の2種。赤はマスカット・べーリーAとメルロー、白は甲州とシャルドネを混ぜて足利市のワイナリーで醸造した。不足するブドウは日下さんの研修先の山梨県の農家や那須塩原市の知人の農家から仕入れ、赤952本、白1199本を完成させた。3日にラベルを瓶に貼り、販売開始の日とした。各3300円(税込み)。
オークチップでたるの香りを付ける新製法も取り入れ、目指す味わいを醸造元と共に追求した。昨年はブドウに厳しい雨の多い年だったが「現状でできる限りのものは造った。白は自分の思い描いた香りと味わいに近づいた」という。
ラベルは今後高級銘柄の製品に使うものを新たにデザイン、スタンプで1本1本製造番号を入れ「特別感」を出した。国内ではまだ珍しい、環境に優しく扱いやすいガラス栓を使っている。
宇都宮市内の一部酒店や通信販売で入手できる。日下さんは「応援してくれる人を大切にしつつ新規のファンを増やしたい」と販路拡大に意欲を見せている。
(問)日下さん090・6698・3599。