《食いこ》ROQUI CAFE(日立市) 多彩な味、丁寧な作り込み

茨城新聞
2019年9月8日

日立市の「ROQUI CAFE(ロキカフェ)」はJR常磐線十王駅から徒歩で約10分の住宅地の中にある。白を基調に天井が高く自然光が差し込む造りは、すっきりとして居心地がいい。

店主の大内佳代子さん(40)が姉の真紀子さん(42)とともに営む。姉妹はカフェ巡りをする中で「品数は多い方がいい」と考え、食事も飲み物も菓子も多彩なメニューをそろえた。「おいしいものを提供したい」と「料理もケーキもいろいろな人の意見を聞いて納得するまで試作を重ねる」とロキカフェの味を一品一品丁寧に作り込む。

都内の製菓学校を卒業後、カフェで働いていた佳代子さんが菓子作りを担当。常時3~5種類のケーキを作る。定番は滑らかでさっぱりした「クリームチーズケーキ」と「ガトーショコラ」。好評の「3種のケーキセット」はドリンクと2分の1サイズのケーキ3種類が食べ比べできる。

パウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子は持ち帰りできる。パウンドケーキは地元の酒蔵の酒かすとチョコチップ、抹茶など常時約15種類が店頭に並ぶ。

料理は真紀子さんの担当。オムライスやカレー、サンドイッチ、フレンチトーストなど“カフェ飯”に使う野菜は、自家栽培や近くの直売所から仕入れる。オムライスは3種類。中でも「明太マヨオムライス」が人気だ。カレーは「辛さを強くせず、食べやすくしている」。

ブレンドコーヒーやダージリン紅茶、キャラメルラテなどドリンク類も選ぶのを迷うほどバラエティーに富む。カップは大きめでたっぷり。「自家製梅シロップのソーダ水」は夏だけだったが、人気が高く通年で出すようになった。

オープンしたのはカフェがまだ珍しかった2002年。「母の喫茶店を開きたいという夢」がきっかけだった。店名は姉妹が子どもの頃飼っていた愛犬ロッキーから付けた。佳代子さんは「カフェが増え、カフェ文化というか、お茶を飲んでくつろぐ機会が定着した」と喜ぶ。すっかり街に溶け込んだカフェに、老若男女が思い思いの時間を過ごしにやって来る。

■お出かけ情報
ROQUI CAFE
▼日立市十王町友部東3の5の10
▼営業時間は午前11時~午後4時(ランチは午前11時~午後2時)
▼定休は日曜・月曜、不定休あり
▼(電)0294(39)2442

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