奈良屋(草津)素泊まりホテル 高級志向、訪日客に照準
上毛新聞
2019年8月2日
草津温泉で宿泊施設を展開する奈良屋(草津町草津、小林禮子社長)は26日、湯畑に近い地蔵地区で、素泊まり専用ホテル「源泉一乃湯」を10日に開業すると発表した。素泊まりでも高級感を求める客や訪日外国人客(インバウンド)を取り込む。
湯畑から徒歩数分に位置する旧一田屋旅館を全面的に改修した。敷地面積は1790平方メートルで、鉄骨と木造を組み合わせた3階建て建物の延べ床面積は3740平方メートル。
客室は44室(30~95平方メートル)あり、各室1~5人が泊まれる。露天風呂やミニキッチン、ロフトルーム付きなどを用意し、1部屋当たりの価格は2万円から、スイートは20万円からに設定する。
館内には大浴場や貸し切り露天風呂、足湯テラス、バーを設ける。軽食も希望に応じて提供するという。同社は「別荘のように優雅な長期滞在も楽しめるように、暮らすように泊まれる」としている。
同社グループは現在、草津温泉で奈良屋、草津ナウリゾートホテル、湯畑草菴(そうあん)を経営している。
草津温泉旅館協同組合によると、源泉一乃湯以外の会員旅館で軽食程度の食事サービスがある宿泊施設は13軒程度、完全な素泊まりは4軒程度あり、食事を提供しない旅館が増えている。