青木酒造に特別賞 日本酒品評会「サケコンペ」 JAL国際線で提供へ

茨城新聞
2019年6月11日

市販の日本酒品評会「サケ コンペティション」の表彰式が10日、東京都内で開かれた。8回目となる今年は国内外計426の蔵が参加し、出品酒は7部門1919点と過去最多。今年から新設された特別賞に、青木酒造(古河市本町、青木滋延社長)の「御慶事 純米吟醸 雄町(おまち)」が選ばれ、副賞として東京五輪の開催期間と重なる2020年6月から3カ月間、JAL国際線ビジネスクラスで提供される権利が授与された。

特別賞「JAL空飛ぶSAKE賞」は、出荷量に限りがあり国内でも希少性の高い日本酒を海外の人にも知ってもらおうと新設。純米と純米吟醸、純米大吟醸の3部門に出品された商品の中から1点に贈られた。

受賞酒は、ふくよかで柔らかな同社の理想の味を追求するお酒として3年前に造り始めた。副賞を受け取った同社の青木知佐(ちさ)専務(29)は「杜氏(とうじ)さんの頑張りが評価されたことが一番うれしい。評価してもらえる地酒があると茨城の人にも知ってほしい」と喜んだ。

県内からは12蔵が出品。来福酒造(筑西市)の「SPARKLING RAIFUKU」がスパークリング部門2位、廣瀬商店(石岡市)の「白菊 特別限定 大吟醸」が吟醸部門3位に輝いた。品評会は東京の酒販店などが中心となり毎年企画している。

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