町中に現代アート 「ビエンナーレ」プレイベント 6日まで中之条

上毛新聞
2019年5月3日

 中之条町全体を会場に8月から開催するアートイベント「中之条ビエンナーレ2019」のプレイベント「中之条ビエンナーレPrelude(プレリュード)」(同実行委員会主催)が2日、同町の旧廣盛(ひろもり)酒造をメイン会場に始まった。ビエンナーレの出品作家の作品15点が展示され、訪れた人は一足早く現代美術の世界を楽しんだ。6日まで。

 会場にはライティングしたガラス瓶を暗闇の中に置き、物の気配を表現した空間や、イスラエルで撮影された映像など個性豊かな作品が並ぶ。加工した銅線を組み合わせてかたどった鹿や猫を展示し、鏡や照明と共に空間全体で表現する西島雄志さん(東京都荒川区)は「何も考えず、五感で感じてほしい。それぞれの感性で、この空間に浸ってくれればうれしい」と話した。

 作品展示の他、2年前に閉店した地元の洋品店「トラヤ」を舞台に、同店で販売した洋服を使ったファッションショーも行われた。

 プレイベントは同酒造のほか、町ふるさと交流センター「つむじ」、歴史と民俗の博物館「ミュゼ」など4会場で実施。午前10時~午後5時。観覧無料。問い合わせはイベント事務局(電話0279-75-3320)へ。