大谷石露天掘り 絶景公開 宇都宮の販売会社 27日から 深さ30メートル超、要望応え

下野新聞
2019年4月23日

 【宇都宮】大谷石石材販売のカネホン(大谷町、高橋卓(たかはしまさる)社長)は27日から、金・土日・祝日限定で、日本遺産「大谷石文化」の構成文化財に認定されている露天掘り採掘場の一般公開を始める。大谷石採掘で、露天掘りは同社のみという。サッカー場大の広さを深さ30メートル超まで掘り進み、岩壁に囲まれた採掘場は、「石の里 大谷」の魅力に触れられる新たな観光スポットになりそうだ。

 同社の大谷石採掘は安政元(1854)年にさかのぼるという。1965年から大谷石採掘を専業とし、坑内掘りをしていたが、74年からは、作業効率の向上や安全性の確保のため、約5千平方メートルの鉱区で露天掘りを手掛けている。

 採掘場は、一般向けに公開していないが、テレビ番組やプロモーション映像の撮影などに協力していたことから、ユーチューブなどで知られていた。昨年5月には文化庁から日本遺産の構成文化財に認定された。

 高橋社長は「大谷資料館など大谷に多くの方が来るようになり、観光客や各方面から見学したいという声が多く寄せられていた。大谷の歴史と町を好きになってもらいたいと思い、それに応えた」と説明する。

 見学会は1日5回。1回の定員は20人。大谷の歴史などを学んだ「うつのみやシティガイド」が約40分のコースを案内する。料金は500円(ヘルメット、長靴貸与)。予約制。じゃらんnet遊び体験予約「カネホン」、ファーマーズ・フォレストえにしトラベルのサイトから申し込める。