雪の神橋、朱塗り映え 【2018 師走点描】日光二荒山神社 恒例のすす払い

下野新聞
2018年12月13日

 世界遺産二社一寺の入り口となる日光市上鉢石(はついし)町、日光二荒山神社・神橋で12日、1年間の汚れを落とす「すす払い」が行われ、神職らが雪化粧した朱塗りの橋をはらい清めた。

 日光市内は前夜から雪が降り、一時は車道も真っ白に。朝には雨となり多くは溶けたが、神橋では各所に残った雪が橋の朱色とのコントラストを見せた。

 雨上がりの境内に集まった神職と八(や)乙女(おとめ)(みこ)の5人は、おはらいをして約3メートルの笹(ささ)竹を手に神橋へ移動。欄干や擬宝珠(ぎぼし)にたまったほこりなどを丁寧に取り除いていった。

 平成最後のすす払いとなり、同神社権禰宜(ごんねぎ)の多田隆一(ただりゅういち)さん(42)は「平成の御代の意味を考えながら奉仕した。新たな御代も穏やかで平和であってほしい」と話し、「今年は特に外国人旅行者が目立った。引き続き多くの人にお参りしてもらいたい」と願った。