三仏堂 9年ぶり勇姿 日光・輪王寺 平成の大修理ほぼ終了
下野新聞
2018年11月16日
「平成の大修理」をほぼ終えた日光市の世界遺産日光山輪王寺で、本堂「三仏堂」が約9年ぶりに姿を現した。工事用建物「素屋根」を少しずつスライドして解体しており、14日までに三仏堂の半分が見える状態となった。
スライド作業は10月中旬に開始。6回に分け、油圧ジャッキで8メートルずつ東側へ引っ張っている。13日夜に3回目の作業を行い、三仏堂の正面中央に掲げられた扁額(へんがく)「金堂」が屋外から見えるようになった。
あと1カ月で残り3回の作業を行い、生まれ変わった三仏堂が全貌を現す。東西の足場の撤去や基礎工事は来年6月までに終了する予定だ。
輪王寺の中里卓雄(なかざとたくゆう)堂務部長は「久しぶりにお堂が見られるようになり感無量。来年の修理完了までに、日々違った姿を見せてくれる」と話した。