野口さん構想 記念品宇宙へ 「フックン船長」に決定 つくば市キャラ縫いぐるみ

茨城新聞
2018年8月23日

「フックン船長」が宇宙へ-。つくば市は22日、宇宙飛行士の野口聡一さん(53)が、次の宇宙飛行で宇宙へ持っていく「宇宙飛行記念品」が、同市のイメージキャラクター「フックン船長」の縫いぐるみに決まったと発表した。野口さんは来年、3度目の宇宙飛行が決まっている。

宇宙への記念品持参は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターが同市千現にあることなどから、野口さんから提案。今年5月に市役所を訪れ、「お世話になっているつくば市の物を何か預かり、宇宙へ持っていきたい」と、五十嵐立青市長に記念品の選定を依頼していた。

「フックン船長」は、宇宙飛行士型ふくろうロボットという設定のキャラクター。縫いぐるみは、縦横約18センチで、重さ約100グラム。今月3日に市がJAXA筑波宇宙センターへ届けた。野口さんは宇宙滞在中、無重力空間で縫いぐるみと一緒に写真撮影をする予定で、宇宙から持ち帰り、帰還後は市に返却する予定。

野口さんは2005年にスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、日本人として初めて国際宇宙ステーションで船外活動を行った宇宙飛行士。09年にはロシアのソユーズ宇宙船で宇宙飛行を経験した。

3度目の宇宙飛行は19年終わりごろから約半年間、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、フライトエンジニア(宇宙船を操作できる運行技術者)として活動する予定。

野口さんは「『フックン船長』は、宇宙で活躍できる日を夢見ながら、つくば市で活躍してきたと聞いている。『フックン船長』の夢と、つくば市民の皆さんの熱い思いと共に、来年のISSでの宇宙長期滞在に臨みます」などとコメントを出した。 

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