スピノサウルス 初公開 自然史博物館 富岡

上毛新聞
2018年8月9日

大型の獣脚類恐竜の一種、スピノサウルスの実物頭骨化石が5日、富岡市の県立自然史博物館で展示された=写真。同館によると県内初公開で、博物館をはじめとした常設研究機関で公開されるのも国内初という。
スピノサウルスは1912年にドイツ人古生物学者によって発見されたが、戦火で標本などが失われ、長らく「謎の恐竜」とされてきたという。2009年以降に新たな化石が発見されるなどして研究が進展。映画「ジュラシック・パーク」シリーズにも登場した。
今回展示されるのはモロッコで見つかったもので、長さ約120センチ、幅約40センチ、高さ約50センチ。所蔵している学校法人成城学園(東京都)の厚意で同館が借用した。背骨の化石も同時に飾る。
同館によると、国内ではこれまでに19道県で恐竜の化石が見つかっているが、スピノサウルス類は本県で2本の歯が発見されただけ。「群馬と縁がある恐竜。ぜひ見てほしい」としている。

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