ググっとぐんま観光キャンペーン 全国主要駅にポスター 世界遺産や三碑 活用

上毛新聞
2018年5月21日

7~9月に大型観光企画「ググっとぐんま観光キャンペーン」を展開するググっとぐんま観光宣伝推進協議会(会長・大沢正明知事、249団体)は18日、キャンペーンの概要を発表した。全国の主要駅1千カ所でポスターを掲示するなど宣伝に努め、県内各地で企画する多彩なイベントをアピールして誘客増を図る。

「水」「山」「歴史」をコンセプトに、前年同期比5・1%増の2120万人の入り込みを目指す。
オープニングセレモニーは7月1日にJR高崎駅でSL出発式を開き、サテライト会場の県庁では物産展などを展開する。
「水」は、ダム人気を受け建設中の八ツ場ダム(長野原町)の工事現場見学ツアーをはじめ、完成60年の藤原ダム(みなかみ町)や完成50年の下久保ダム(藤岡市、神流町など)をアピールする。
「山」は、8月に全線開通予定の県境稜線トレイルでの散策イベントを開催。日本百名山の11座や尾瀬の魅力も発信する。
「歴史」は、昨年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録された上野三碑、世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」などを巡る公共交通機関の周遊パスなどを販売する。
9月には県産食材の料理を堪能できる臨時列車(JR上越線高崎―水上間)を運行する。
イベントが開かれる地元は期待が高まる。若手経営者らでつくる上野三碑をつなぐ会の樋口哲郎本部長は「上野三碑を多くの人に知ってもらう絶好の機会」と歓迎。長野原町の経営者らでつくる「チームやんば」の樋田省三会長は「ゴールデンウイークも八ツ場ダムにたくさんの人が訪れた。浅間のジオパークも絡め、受け入れ態勢を強化したい」と話している。

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