《茨城いちばん》メロン 最適な環境で多品種

茨城新聞
2018年4月15日

業県・茨城を代表する農産物で、長年にわたり生産量日本一の座を誇るのがメロン。4月中旬ごろ出荷が始まり、11月まで全国各地のスーパー店頭に並ぶ。

主要産地の鹿島灘に面する鹿行地域は年間を通じて温暖な気候で、昼夜の気温差や水はけの良い火山灰地はメロン栽培に最適な環境とされている。中でも、鉾田市は市町村別の生産量でも全国トップを誇る。

現在市場に出回るのは、網目のある西洋系の「ネットメロン」が中心。茨城県オリジナルのイバラキング、定番のアンデス、赤い果肉のクインシー、アールスなど多様な品種が楽しめるのも特長となっている。

メロン栽培は秋ごろから始まり、約150日で出荷を迎える。1本のつるに2~4個を実らせるが、つるや花の間引きには農家ごとのこだわりがあり、メロン栽培は“職人の世界”とも称される。

旬を迎える5~6月になると、同市内の農産物直売所は県内外からメロンを求めて訪れる買い物客でごった返す。近年は加工用としての需要も増え、県産メロンを使ったメロンパンなどがスーパーなどで販売されるなど、ブランド力向上の取り組みも進んでいる。

【メモ】2016年の出荷量は3万8900トン、作付面積は1350ヘクタールでいずれも日本一。首都圏を中心に全国各地に出荷される。

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