リンゴコロッケ優勝 愛国学園大龍ケ崎高生考案

茨城新聞
2018年1月20日

コロッケの町・龍ケ崎市に、愛国学園大付属龍ケ崎高(同市若柴町)の女子高生が考案したリンゴの形をした甘味のある“リンゴコロッケ”が仲間入りする。今月、市内で開かれたコンテストで、「スイーツのような斬新なコロッケ」と評価され優勝。優勝を受け、同高のコロッケは今春にも市内飲食店で販売される予定という。レシピの考案者、和田奈津希さん(16)=1年=は「かわいいなと思ってもらえることを第一に考えた。おやつ感覚で食べることができる」と、うれしそうに話した。

同高のコロッケの名称は「AIRYU(アイリュウ)コロッケ」。和田さんとクラスメートの石川さくらさん(16)、杉浦捺希さん(16)、高橋園花さん(15)の4人が調理し、同市のにぎわい広場で、14日開かれた「第5回コロッケコンテストコロリンピックin龍ケ崎」(市商工会主催)に出品した。

コンテストは、新たな名物コロッケを誕生させようと開催。事前審査を勝ち上がった中高生、専門学校生、主婦らの10作品が出品された。会場に訪れた人たちが見た目を、審査員が味の審査を行い、合計点で順位を決め、同高のコロッケが1位に輝いた。

“リンゴコロッケ”は、砂糖漬けにしたリンゴや、サツマイモ、チーズなどを用いており、甘味と塩気があるのが特徴という。見た目もリンゴの形をしており、茎の部分には紫イモを使っている。4人は「最初はリンゴを生のまま使ったら、あまり味が出なかった。リンゴを砂糖漬けにするなど、いろいろと工夫した」と説明。商品化については「自分たちのコロッケがお店で食べていただけるようになるなんて、本当にうれしい」と笑顔があふれた。

同高のコロッケは市内飲食店でつくる「コロッケクラブ龍ケ崎」(飯島進会長)の加盟店で販売を計画。高校生考案のコロッケの販売は2例目という。飯島会長(47)は「斬新な発想のコロッケで、食べてみたらスイーツのようだった。形、表現力、味も見事な出来だった」と、名物誕生に太鼓判を押している。

商品化については、コンテストで2位になった市立城南中の「ギョーザコロッケ」も検討されている。 

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