石壁に「デジタル掛け軸」 宇都宮・大谷資料館

下野新聞
2017年11月23日

 宇都宮市大谷町の大谷資料館で、採石場跡地の壁面に幾何学模様や抽象模様を映し出す企画展「デジタル掛け軸 Ambient Senses」が開かれている。

 世界的に活動するアーティスト長谷川章(はせがわあきら)さんが手掛ける作品。30台のプロジェクターを使い資料館の一角を非日常的な空間に仕立てている。

 映し出される模様は100万種類あり、「同じ模様を見るには千年待たなければいけない」と鈴木洋夫(すずきひろお)館長(64)。来年4月10日までの会期中に何度訪れても楽しめる仕掛けだ。

 22日は若者グループやカップルらが訪れ、ゆっくりと移り変わる映像を眺めては感嘆の声を上げていた。

 妻と訪れた宇都宮市御幸本町、無職内田良宣(うちだよしのぶ)さん(75)は「何度も来ている場所だが、普段とは違う雰囲気。地元でこうしたアートが楽しめるのはうれしい」と話していた。

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