新幹線車両を産業遺産に 三和テッキ宇都宮が一般公開へ

下野新聞
2017年10月6日

 鉄道架線等製造の三和テッキ(東京都品川区)は5日、JR東日本から譲渡を受けた新幹線「E2系」の先頭車両披露式を宇都宮市中岡本町の三和テッキ宇都宮事業所鉄道広場で行った。

 同社は創業110周年を記念し、新幹線車両を産業遺産として静態保存しようと取得。今年2月の茨城県日立港から同事業所までの陸送は「新幹線が道路を走る」と話題になった。

 披露された車両は全長約26メートル。新設した幅8・5メートル、全長32メートルの格納庫に納められている。宇佐美道雅(うさみみちまさ)社長は式典で「念願の新幹線を保存することができた。産業遺産として大切にしていきたい」とあいさつ、続いてテープカットを行った。その後来賓ら約40人は、車両の内部を見学したり陸送の記録DVDや新聞記事を熱心に見たりしていた。

 同広場は、D51形蒸気機関車947号、都電175号も展示している。一般公開は月1回程度。見学は要予約で同社ホームページから申し込む。

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