創意工夫250作品 こども陶芸展、笠間で開幕
全国の小中学生から公募した陶芸作品を展示する「第17回全国こども陶芸展inかさま」(茨城新聞社、笠間市、同市教育委員会主催)が28日、同市笠間の県陶芸美術館で開幕した。応募作品1684点から選ばれた、個性あふれる入選作を中心に、約250点が展示されている。8月31日まで。入場無料。
同展は小学1~3年、同4~6年、中学生の3部門で構成。今年は過去2番目に多い応募点数となった。審査の結果、文部科学大臣賞などの特別賞や優秀賞、選奨計150点を選定。それらと併せ、中学3年生の作品も展示した。
特徴を誇張した動物、愛らしい身近な物、ファンタジーの世界など、子どもならではの自由な発想による作品が、来場者の目を楽しませている。
開幕初日は表彰式も行われ、小学1~3年の部で文部科学大臣賞に輝いた、神栖市息栖小3年、菊田帆乃佳さん(8)ら特別賞の39人に、賞状や記念品が贈られた。
審査員長の金子賢治同館長は「細かいところまで行き届く緻密な作品があると思えば、逆に余計なものを省いた造形も。ここに漫画的な要素が加わり、『緻密さ・省略・ギャグ』の精神が、テーマ性のレベルを上げた」と講評した。
受賞者はその後、笠間工芸の丘でろくろ回しを体験。茶わん作りなどに挑戦し、陶芸の楽しさや笠間焼の魅力に触れた。
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