新型船「男体」 堂々の雄姿  中禅寺湖・千手ケ浜で進水式

下野新聞
2017年7月19日

 奥日光の中禅寺湖で建造されていた東武興業の新型遊覧船が完成し18日、同湖西岸の千手ケ浜で進水式が行われた。船名は「男体」と命名され、同湖で約20年ぶりとなる新型船が湖面に雄姿を現した。運航開始は検査などを経て、8月10日となる予定だ。

 奥日光観光の新たな目玉として導入され、4月から建造工事が行われてきた。全長約24メートル、幅8・8メートルの2階建て双胴船で最大乗船人数は456人。世界遺産二社一寺をイメージした和風の内装が特徴。2階船首部分には眼前の眺望が楽しめるソファ席も置かれた。

 進水式には関係者20人が出席。日光二荒山神社中宮祠の神職による神事の後、船に取り付けられた船名が揮毫(きごう)者で地元出身の書道家涼風花(りょうふうか)さんと同社の佐藤国夫(さとうくにお)社長によってお披露目された。「進水」の合図で岸辺から下ろされ湖面に浮かぶと、拍手が湧き起こった。

 8月3日には同湖東岸の立木観音桟橋で就航披露式典が開かれる。佐藤社長は「完成し感無量。日光の伝統と文化、自然に合う船となった」と喜び、「遊覧船が3隻となり、6~7月だけの千手ケ浜ルート運航を紅葉シーズンにも拡大したい」と抱負を語った。

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