新型船「男体」お披露目 日光・中禅寺湖

下野新聞
2017年8月4日

 【日光】奥日光・中禅寺湖で約20年ぶりの新型遊覧船となる「男体」の就航披露式典が3日、同所で行われた。国や県、地元の関係者ら約150人が完成したばかりの船に乗り、一足早く遊覧航行を楽しんだ。

 東武興業が建造した「男体」は2階建て双胴船で137トン、座席数は306席。今後の主力として、既存船2隻と共に1日7本の定期航路に就く。10日の始発便から運行する予定。従来の運賃で乗れるが、2階前部の特別個室は別料金が必要という。

 式典には鈴木誠一(すずきせいいち)副知事や世界遺産二社一寺の幹部らも出席。遊覧航行で立木観音桟橋を出航すると、和風の船内座席や屋上デッキから周囲の眺めに見入った。中宮祠自治会の小島喜美男(こじまきみお)会長(67)は「和風の船に感激」と話した。

 日光金谷ホテルでの祝賀会では、同社の佐藤国夫(さとうくにお)社長が「奥日光の観光活性化のため、少しでも貢献できれば」とあいさつ。斎藤文夫(さいとうふみお)市長は「3隻目の遊覧船による誘客に大いに期待している」と祝辞を述べた。

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