愛犬と泊まれるホテル 全客室対応 安全考慮、動物看護師も 大洗にオープン 茨城

ホテルや旅館を運営するIHS(茨城県大洗町、竹内順一社長)は、同町東光台に愛犬同伴型のリゾートホテル「ドギーズ・コースト・大洗」をオープンさせた。全ての客室が愛犬と宿泊可能で、レストランでも一緒に食事ができる。動物関連の資格を持った従業員が在籍し、安心して滞在できるという。
同社は2020年、同所の県職員向け保養所「オーシャンビュー大洗」の土地建物を取得。他の施設で愛犬を連れて旅行に来ても、一緒に宿泊できない利用客の様子を見て、愛犬同伴型とした。
従業員の中には動物の専門学校卒業生やペットショップでの就業経験者もおり、全体の4分の1ほどが愛玩動物看護師やドッグトレーナーといった資格を持っているという。
客室にはワンちゃん用のウェルカムフードや快適環境をそろえた。コンセントの位置を高くするなど、安全面も考慮した。
面積約2000平方メートルの屋外ドッグランに加え、悪天候でも楽しめるよう室内ドッグランを整備した。利用は日没までとし、近隣住民にも配慮する。
客室は全31室。ツイン(定員2人)とトリプル(定員3人)は1室に小・中型犬2匹まで宿泊できる。プレミアム(定員4人)は小・中型犬が3匹まで、大型犬を含むと2匹まで利用可能だ。宿泊料金は2食付き1人3万円弱で、1匹分の料金が含まれている。大型犬も利用できる施設は県内でも珍しいという。
同ホテルの熊倉直樹支配人は「海やひたち海浜公園などワンちゃんと行ける施設も近い。愛犬家を中心に来てもらいたい」と呼びかける。