創作キルト色彩豊か　茨城・水戸で加藤さん作品展　8日まで

パッチワーク作品を集めた「創作キルト加藤政子展」が、茨城県水戸市泉町の京成百貨店9階イベントホールで開かれている。色彩豊かな生地と糸で、桜やチューリップをかたどるなど、春らしい作品が来場者を出迎えている。同展は8日まで。

創作キルトは型紙を使わず、自由な構図で制作する。加藤さんは同県鉾田市在住のキルト作家で、国内外のコンテストで入賞経験がある。同市内でキルト教室「K・company」を主宰している。

会場には半年がかりで制作した2メートル四方の大作から、はがき大の作品まで23点がそろう。シースルー生地に花屋や精肉店、果物店などの町並みの景観と星のモチーフを縫い付けた作品「Shining　town(子供達へ)」は教室の生徒との共作で、「未来が明るくなるように」(加藤さん)との願いを込めた。

ブローチやピンクッションなどの制作体験のほか、キルト雑貨や生地の販売も行われる。

同県東海村から訪れた西村美里さん(33)は「近くに寄った時と一歩引いて全体を眺める時で見え方が変わり、飽きない」と笑顔を見せた。加藤さんは「明るくてきれいな作品だなと、見る人の気分転換になればうれしい」と来場を呼びかけた。