街華やか「ひなあかり」 店舗や個人宅、公共施設 3月3日まで 北茨城
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茨城県北茨城市内でひな飾りやつるし飾りを展示する「第16回北茨城ひなあかり」が3月3日まで開かれている。参加する店舗やギャラリー、個人宅など17カ所と、特別会場として公共施設16カ所で実施。街のあちこちに華やかな飾りが並び、来訪者を出迎えている。
催しは同市を楽しんでもらおうと2008年に始まった。参加店では工夫を凝らした展示や催し、おもてなしをしている。スタンプラリーも用意し、各参加店には1文字のスタンプが置かれ、5カ所以上を巡って「ひなあかり」の文字をそろえると先着300人限定でミニサコッシュがもらえる。
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ひな飾りやつるし飾りで本堂が彩られている大宮山長松寺=北茨城市大津町
公共施設では、寄贈されたひな飾りや古布のつるし飾りなどが見られる。
同市大津町の大宮山長松寺では、県内外から寄贈を受けたひな人形200体以上や、愛らしいつるし飾りが本堂を彩る。打ち掛けも置かれ着用体験ができる。期間中は子どもが楽しめるイベント開催や限定の御朱印を頒布する。中村純裕住職(60)は「きれいなものを見て優しい気持ちになり、笑顔で帰ってもらいたい」と話した。
同市大津町北町の「人形の三國屋大津店」では、大正時代のひな飾りを展示。あでやかな装飾を身にまとった趣のあるひな人形や、本物さながらの茶道具といった調度品を見ることができる。同店の藤田智恵さん(54)は「ひなあかりをきっかけに店を知り、来てもらえるとうれしい。地元のにぎわいにつながれば」と願った。