つるしびな 春の訪れ 茨城・那珂の2会場 花や鳥、表情豊か

茨城新聞
2025年2月14日

子どもたちの健やかな成長を願うとともに、華やかなひな人形を鑑賞してもらおうと、「那珂のひなまつり」が、茨城県那珂市戸崎の市歴史民俗資料館と同市菅谷の曲がり屋で開かれている。来館者は表情豊かなつるしびななどに春の訪れを感じている。同まつりは3月2日まで。

同資料館は「雛(ひな)人形展~つるしびなとの共演~」と題し、所蔵する明治から平成までのひな人形28組のほか、市内の手芸グループ「キルティー工房」と那珂つるしびなの会が作成したつるしびな約250本を展示。個性あるつるしびなは、かわいらしく表現したえとのヘビや市の花「ヒマワリ」、市の鳥「ハクチョウ」などをつなぎ合わせている。

曲がり屋には段飾りやつるしびなが並び、古民家の独特の雰囲気が楽しめる。中嶋館長は「シックなひな飾りと色とりどりのつるしびなが互いを引き立て合う。つるしびなは作者による個性を見比べても面白い」と見どころを挙げた。

午前9時から午後4時半まで。入館無料。同資料館は月曜休館。曲がり屋は期間中無休で、金-日曜日と24日には手作り布小物やミニつるしびななどを販売する。

問い合わせは同資料館(電)029(297)0080。