ガラス作品展示替え 多彩な技法60点 北茨城の工房「シリカ」

茨城新聞
2024年12月26日

茨城県北茨城市華川町小豆畑のガラス工房シリカは、国内外のガラス作家の作品が並ぶ展示室を展示替えした。新たに出すオブジェやグラスなど15作品を含めて、展示を計約60点に増やした。ガラスの多彩な技法や表現を楽しむことができる。

同工房は、市と茜平ふれあい財団によるガラス作品のコレクションを展示している。これまで少しずつ作品の入れ替えはあったが、作品数を増やして展示替えするのは、およそ10年ぶりという。

成形したガラスに色ガラスの絵の具を塗り電気炉で焼き付ける「エナメル絵付け」を使ったオブジェや、小さなガラス片の配置で市松模様を表現したグラス、繊細な意匠が施されたトンボ玉などを新たに並べた。作品の配置換えも行い、見せ方も工夫している。

このほか展示替え前に引き続き、日本を代表するガラス作家・藤田喬平さん(1921~2004年)の代表作の飾筥(かざりばこ)や、素材や技法、色彩など各作家の特徴が出た作品が楽しめる。

同工房の担当者、朝日健治さんは「今まで楽しんでいた人も新しい発見があり、これまで訪れなかった人も興味を持つきっかけになれば。ガラスの魅力と可能性を展示室から感じてほしい」と話した。午前9時~午後4時半(入館は同4時まで)。第1、3水曜休館。入館無料。