《食いこ》Kitchenette boo(茨城・行方市)

茨城新聞
2024年12月21日

■地元の食材満載バーガー

茨城県行方市の観光で「西の玄関口」の役割を担う霞ケ浦湖畔にある道の駅たまつくり(市観光物産館こいこい)。同駅内のフードコート「Kitchenette boo(キチネットブゥ)」で、市の特産品「行方バーガー」を提供している。看板商品の「なめパックン」をはじめ、「鯉(こい)パックン」「豚パックン」「鴨(かも)パックン」の4種類があり、地元の食材をふんだんに使ったご当地バーガーとして長年にわたり親しまれている。

市商工観光課などによると、同バーガーは2009年に市麻生商工会(現行方市商工会)などが地域振興を狙いに開発した。特定外来生物のアメリカナマズを材料としたなめパックンや、茨城県産の豚肉を使った豚パックンなどが誕生し、市を代表する特産品の一つに成長した。

なめパックンは霞ケ浦の養殖ナマズを利用する。バンズに挟むキャベツやレタス、水菜、レンコンは地元の食材を活用。パティとなる成形されたナマズの肉は油で揚げたものだ。キチネットブゥ店長の下村真哉さん(49)は「ナマズという先入観を抜きに食べてもらいたい。白身魚のような味わい」と説明する。

鯉パックンも養殖コイを使い、具材は竜田揚げのような出来。豚パックンは豚肉をメンチにして食べ応え十分。鴨パックンは酢漬けにしたレンコンとアクセントの梅ソースの相性が抜群だ。

「なめ天」は上からしそみそ、紅しょうが、カレー味

フードコートでは食の祭典「シン・いばらきメシ総選挙2024」で特別賞を受賞した「なめ天」も売り出し中だ。はんぺんとニンジンをナマズのすり身に混ぜ、レンコン(芽バス)に挟み揚げた一品。一本の串で、しそみそ、紅しょうが、カレー味が楽しめて酒のつまみにお薦めだ。

道の駅は普段から多くの観光客でにぎわう。霞ケ浦を一望できるテラス席で、ご当地バーガーを口いっぱいに広げ、頬張るのは最高の気分だろう。下村さんは「食べやすい食材。揚げたてをすぐに食べてもらうのが一番いい」と話している。

■お出かけ情報
▽茨城県行方市玉造甲1963の5 道の駅たまつくり内
▽営業時間は平日午前10時~午後4時(土日祝日は同5時)
▽年中無休(31日~1月3日休み)
▽(電)0299(36)2781
▽ホームページアドレスはhttps://kitchenette-boo.com/