栃木県那須町に米粉バウム・ジェラート販売の新店オープン 農村の魅力感じるスポットに
コメのブランド「稲作本店」を手がける、栃木県那須町、農業井上敬二朗さん(45)、真梨子さん(42)夫妻は14日、米粉を使ったバウムクーヘンなどを製造販売する新店舗「たぬき社」を那須町寺子乙にオープンする。
井上さん夫妻はコメ生産に加え、コメを菓子などに商品化する6次産業化、田んぼを使ったイベントなどに取り組む。コメの未来をつくろうと生産者と消費者をつなぐ活動を続けており、その思いを具現化した場所として、3年以上かけて新店舗の準備を進めてきた。
自分たちが耕す田んぼも望める小高い丘の敷地約5000㎡に平屋2棟を建設。土壁が特徴的で、苗を育てる際に使う赤土にもみ殻とわらを練り込み、井上さん夫妻らが塗ったという。
名称は、この地域の集落名が「狸久保(むじなくぼ)」で、住民らが「たぬきの郷」と呼んでいることに由来。神社のように人々が集まる場所にしたいという思いも込めた。
小麦粉の代わりに米粉を使った、食感などが違う2種類のバウムクーヘン「たぬクーヘン」(1箱1600円から)や、サツマイモなどの季節の食材を用いたジェラート「たぬジェラ」(1個550円から)をはじめ、コメなども販売する。
敬二朗さんは「訪れた人が那須の農村の魅力を体感し、農業や食の大切さに関心を持つきっかけの場所にしていきたい」と話した。
今月は14、15、21、22日、来月は11、12日の午前10時~午後4時に開店予定で、年内は数量限定で販売する。
その後は毎週金~月の営業を目指すという。住所は那須町寺子乙1538-1。詳細は稲作本店のインスタグラムへ。