郷土愛する心育む 真壁小児童 ヤマザクラの種拾う

茨城新聞
2017年5月31日

日本一のヤマザクラの里を目指している桜川市で、市内の小学生によるヤマザクラの種拾いが行われた。市立真壁小の3年生は30日、同市真壁町山尾の五所駒瀧神社を訪れ、樹齢300年の古木からヤマザクラの種子を採取。地域が誇る貴重な資源について学んだ。

同市が小学生を対象に実施するヤマザクラの花咲く里事業の一環。子どもたちが同市の固有資源であるヤマザクラに関心を持ち、郷土を愛する心を育むことを目的に初めて開催した。

同神社禰宜(ねぎ)の桜井朋彦さんが児童を迎え、「日本に昔からあるのがヤマザクラ。ソメイヨシノと違い、種によって花の色や葉が一つ一つ違う」などと説明。樹齢300年というヤマザクラの大木の下で、児童たちは種を入れる封筒を片手に、木から落ちた種子を夢中で探していた。三枝大夏君(8)は「ヤマザクラが千年も生きられるとは知らなかった」と驚いた様子。杉山由奈さん(8)は「知らないことをたくさん知れてよかった。面白かった」と話した。

集めた種子は学校に持ち帰り、保存作業などを行った上で、来年春に児童が種をまき育てていく。同小のほか、市立南飯田小が桜川磯部稲村神社(同市磯部)、市立雨引小が薬王寺(同市青木)を訪れ、同様の作業を行った。 

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