人と動物の関わりテーマ 馬形埴輪やカイコの掛け軸… 群馬・伊勢崎で「歴史いきもの図鑑」展
上毛新聞
2024年7月28日
馬や蚕といった人間と関わりの深い生き物に焦点を当てた企画展「歴史いきもの図鑑」が、伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館で開かれている。133点の資料を通して、旧石器時代から現代まで幅広い時代にわたる人と動物との関係を紹介している。9月1日まで。
群馬の県名と関わりの深い馬は、古墳時代に朝鮮半島から伝わったと考えられている。「馬とくらす」のコーナーでは、市内の古墳から出土した馬形埴輪(はにわ)を展示。1983年の「あかぎ国体」の記念品となった初代ぐんまちゃんがデザインされた湯飲みも並ぶ。
「蚕とくらす」では、「繭標本」やカイコの成長を写真で学習できる掛け軸を紹介。ネズミ除けとして信仰されていた「猫絵」など、市内で養蚕が盛んだったことを学ぶことができる。
展示を担当した同館の川道亨主幹は「時代や分野ごとの幅広い資料を通し、生き物との関係性を知ってほしい」と話している。
夏休み期間中は小学生以下を対象に「土器ドキクイズラリー」と題した資料館巡りのイベントを開く。
入館無料。月曜休館。問い合わせは同館(☎0270-63-0030)へ。