《釣り》好調ヒラメ、迫力60センチ 常磐のサーフゲーム 厚みのある体で 「ビタンビタン」

茨城新聞
2024年7月15日

7月に入って好調を維持する常磐エリアのサーフゲーム。早朝2時間程度でも、かなりの高確率でマゴチやヒラメなど釣果を得られるようになった。7月初旬、まだ薄暗いうちに茨城県北部の海岸を目指した。

日立市北部、鵜の岬の明かりが南に見える海岸に到着。準備を整え砂浜を歩くが、今日はなぎで海がとても穏やか。試しに2~3回投げてみたが、この波では釣れる気がしない。

北茨城の海岸へ移動する。こちらは釣り人がたくさん。しかし混雑しているのは広い海岸の一部のみ。釣況をうかがうと、特に変わった地形でもなし、釣れている様子もない。

午前4時半、広い海岸の無人エリアで投げ始めた。今日は中潮で時間帯は下げ潮、7時に干潮。かなり水は下がっているが各所で強い流れが効いている。

沖には砂がたまって岬状に伸びたサンドバーが大きく楕円(だえん)に広がり、90メートル投げてもサンドバーの泡の中。水深は約70センチ。まだ朝マズメだし泡の中でシーバスが食ってくるかもしれない。

今回用意したメタルジグ(金属製ルアー)

シンキングペンシルで一通り探ったがアタリはなかった。水はどんどん下がっていてシャローの面積が刻々と広がる。今度は大きなサンドバー周りのカケアガリをライトショアジグ「投次郎」30グラムで狙う。

激しい横流れに乗せてカケアガリに沿って泳がせてみる。いかにもヒラメが出そうな地形で沖に出る流れは強い。巻き取る抵抗が大きく投次郎は水深2メートルほどの流れの通り道の中層を泳いでいる感じ。しかしこれもアタリなし。それではと、強い流れの周りの流れのヨレや分流など小場所を細かく狙ってみる。

投次郎を20グラムに変えてテールフックにブレードを付ける。小場所に狙いを定めて投げたが、流れは気まぐれでイメージ通りにトレースしにくい。何度も投げては早巻きのストップ・アンド・ゴーを続ける。こうしたポイントでの小型ジグは見切られるようなことは少なく決め打ちは有効だ。

するとやっぱりヒット! 結構デカい。流れに乗って走られる。ヒラメだ。ドラグを締め、多少強引でも足元まではゴリ巻きで応戦。そして寄せ波に乗せて慎重に砂にズリ上げ成功。「ビタン、ビタン!」と厚みのある体で跳ねる音が迫力のヒラメ、60センチだった。

急いで写真を撮ってすぐにリスタート。もたもたしていると水がどんどん下がってしまう。すると間髪を入れずにヒット。「これもデカいぞ」。しかし逃げられてしまう。仕方がないがここで終了とした。

サーフのヒラメは夏でも脂が乗ってうまい

釣ったヒラメは持ち帰り、刺し身にして母にごちそうし、自分も味わった。サーフのヒラメは夏でも脂が乗ってうまい。これからもどんどん釣るぞー。(奔流倶楽部渓夢・上谷泰久)