《釣り》シンプル仕掛け イカ狙い 茨城・ひたちなか沖 船全体で情報共有、棚探る

茨城新聞
2024年7月11日

イカ釣りは従来、電動リールなどを使って狙う上級者向けの釣り方が主流だった。しかしここ数年、専用のメタルスッテ(鉛スッテ)などシンプルな仕掛けを使用して、船からイカを狙うゲーム「イカメタル」が台頭してきた。狙うのはマルイカ(ケンサキイカ)、ヤリイカ、スルメイカなどだ。

6月下旬、今年から夜イカメタル便を始めた茨城県ひたちなか市の釣り船、水戸SBSにお世話になった。当日は、イカメタル初チャレンジの女性アングラー4人を含む8人が午後5時半に出航した。

ポイントまでは40~50分と比較的近く、水深は40~50メートル、パラシュートアンカーを入れ船が安定したところで、さあスタートです。

日が暮れて船灯をつけるまでは底中心の釣りで5メートル前後を探って狙う。点灯してからは、着底後に糸ふけを取り、底から5メートルゆっくりシャクリ上げ、棚で止めて約10秒程度アタリを待った。

アタリがなければさらに5メートルと徐々に上げながら同じ動作を繰り返し、釣れる棚を探ってゆく。最終的には水深10メートル近くまで上げてアタリを待つこともある。

イカメタル仕掛け(ジャイアント水戸南店)

重要なのはイカが釣れる棚を探し当てること、釣れている人に棚を聞いたり、スッテのカラーも確認したりするなどすれば釣果アップは間違いない。もちろん自分が釣れたら何メートルで釣れたか周りに告げ、情報を共有して船全体での釣果アップを狙いたい。

当夜の私のメタルリグは、スッテ25号の赤黄、ドロッパーは赤緑-の信頼カラーをセットした。船灯が効き始めた午後8時ごろ、穂先がスッと入るようなアタリで、まずは1匹ゲット。

その後はサバに邪魔されながらもスッテのカラーをローテーションしながら何とか拾い釣りで10匹をゲットできた。

初チャレンジの女性グループも待望の1匹が釣れた後は皆さんポツポツと釣っていた。沖上がりの午後11時には、全員ゲットで釣行を終えることができた。

シーズン序盤のマルイカはこれから徐々に調子が上がって行くのは間違いない。(ジャイアント水戸南店・黒沢洋一)