《釣り》ショウサイフグの季節 茨城・日立沖鋭く アワセてかぎ掛かり

茨城新聞
2024年6月10日

初夏から夏にかけて、白子を持ち始めるショウサイフグがおいしい季節を迎える。当店スタッフが茨城港大洗港区の「光来丸」に乗り込み、ショウサイフグ釣りを楽しんできた。

フグ釣りの仕掛けはカットウ仕掛け。重りのすぐ下の餌針に餌をたっぷり付け、寄ってきたショウサイフグをその下のかぎ針、カットウかぎで引っかける特徴のある釣り方だ。

餌取りがうまく、ちょっと臆病なショウサイフグだが、気が付くと餌がなくなり、やみくもに空アワセをしすぎると警戒されてしまう。誘いや空アワセのタイミングが釣果を上げるこつとなる。

当日はフグカットウ専用ざお、小型両軸リールにPEライン2号。仕掛けはカットウ仕掛け30号重り付きを選んだ。餌は自店で販売しているアカエビのむき身、アオヤギ、ホヤを用意した。

光来丸では餌のアカエビが10匹付くが、ショウサイフグの活性が高い場合は、まず足りなくなり、しばしば追加購入が必要になるので、事前に餌の有無を確認しておきたい。

当日の釣り場は航程約40分の日立沖。ポイントに着くなり船長の合図で餌をたっぷり付けた仕掛けを投入。仕掛けが着底したらラインを緩め、張り過ぎないよう気を付ける。

バケツいっぱいのショウサイフグ

5秒から20秒間隔で小さく空アワセや底取りをし直しながら穂先に集中していると「コツッ」「カツッ」と小さなアタリがきた。

鋭くアワセてかぎ掛かりすると「カッカッカッカッ」と小刻みに首を振るショウサイフグ独特の引きが伝わってくる。その後は怒って膨れ、水の抵抗で急に重くなる。サイズ以上の重量感で上げるまでドキドキだ。

重りの下のかぎ針にアカエビ、アオヤギ、ホヤのむき身を付け、その下の3本針のカットウ針で引っかける

ショウサイフグの活性が朝から高く好釣果を重ねるが、9時ごろになると潮が止まって食いが激渋り…。それでもアカエビを付けた人がポツリポツリ上げている。私も餌をアカエビ主体に変更。食いが渋い中ショウサイフグを掛けていくと、アカエビが底を突き、2袋を追加で購入した。

終盤に差しかかると渋かった食いが回復しラストパート。44匹を釣り上げた。

ショウサイフグは船宿でさばいてくれる。決して自身でさばいたり、そのまま持ち帰ったりすることはしないように。例年であれば7月ごろまで楽しめる。ぜひ大洗港からショウサイフグ釣りに行こう。(上州屋つくば店・佐藤勝利)

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