観音様彩るボタン 潮来・潮音寺、33体に異なる品種

茨城新聞
2017年4月25日

潮来市日の出の潮音寺で、三十三観音それぞれの観音様に合わせて植えられたさまざまな品種のボタンの花が見頃を迎えている。赤やピンク、白などの色鮮やかな大輪が、観音さまをあでやかに彩っている。

三十三観音のボタンは、東日本大震災で液状化被害のあった同地区の液状化対策工事が完了したことに対する感謝の思いを込め、同寺が昨秋、福島県須賀川市のボタン生産者、有我重房さんに依頼して手植えしてもらった。

多くの品種の中から、三十三観音それぞれに1種類ずつ観音さまの風貌や名前に合わせて33種のボタンを選定。徳王観音には「太陽」、蓮臥(れんが)観音には「玉芙蓉(ふよう)」など、観音さまに寄り添うようにボタンが優しい表情を見せている。

22日には、有我さんを迎えて「牡丹(ぼたん)会」を開催。同寺の生駒基達住職は「地元の多くの方に三十三観音をお参りしていただき、ボタンをめでてもらいたい」と話した。

同寺によるとボタンの見頃は5月上旬ごろまで。

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