名刀「山姥切国広」が栃木・足利市に 3億円で購入完了…前所有者「故郷に戻り、喜んでいる」

下野新聞
2024年3月14日

栃木県足利市は7日、市ゆかりの名刀で国重要文化財の「山姥切国広」を外郭団体「公益財団法人市民文化財団」が取得したと発表した。購入額は3億円で、取得日は6日。取得後初の特別展を来年2~3月、市美術館で開催する予定。前所有者は「信頼する足利の皆さまへ託し、後世へ引き継ぐことができると思うと、ホッとした気持ちでもあります」とのメッセージを寄せた。

購入額のうち、財団が2億円を資金から捻出し、残る1億円は市がクラウドファンディング(CF)やふるさと納税で募った寄付金を充てた。

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CFなどには全国から計1億7013万7000円が集まった。CFの手数料など必要経費3923万4000円を除いた1億3090万3000円のうち、1億円を購入費に充て、残金は刀の維持管理に活用する予定。

前所有者と財団が2月に譲渡契約を締結し、6日に支払いが完了した。前所有者は市を通してコメントを発表。「私たちの手から離れるのはちょっと寂しい気もします」とした上で、「山姥切国広は故郷へ戻り、安住できることを喜んでいるでしょう」と明かした。

財団の笠原健一代表理事は「この貴重な文化財を適切に後世に引き継ぐよう尽力する」、早川尚秀市長は「前所有者の思いも引き継ぎながら、応援いただいた皆さまの期待に応える展覧会となるよう、全力で取り組む」とコメントした。

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