ホテルJALシティつくば 3年ぶり営業再開へ 2月1日 全客室のベッド一新 茨城・つくば

茨城新聞
2024年1月29日

つくばエクスプレス(TX)つくば駅に近い「ホテルJALシティつくば」(茨城県つくば市竹園)が2月1日、リニューアルオープンする。新型コロナウイルスの影響で約3年間休館した後の営業再開となる。寝心地を追求し全客室のベッドを一新するほか、機能性と快適性を向上させる。前身のホテルから名称変更して以来、本格的に稼働する。

ホテルJALシティつくばは、筑波学園ホテル(同市)が運営する。2020年4月、オークラフロンティアホテルつくばエポカル館から名称を変更。約8カ月営業した後、同年12月から、コロナ感染者の宿泊療養施設として県に貸し出していたため営業を完全に休止していた。

営業再開に当たり、一部をリニューアルした。全客室(186室)のベッドを快適な寝心地を提供しようと米国シモンズ製に一新。「人気のホテルでは採用している所も多い」(同社)。ベッドの上にはJAL(日本航空)のロゴマーク「鶴丸」にちなみ、従業員が作った折り鶴1羽を置き、温かなおもてなしの心で利用客を迎える。

同ホテルは、つくば国際会議場に直結したビジネス特化型。客室の約8割が1人用のシングル。ツインタイプなどのほか、車いす利用者も快適に利用できる「アクセシブルツイン」や「スイート」「エグゼクティブスイート」が各1室用意される。

2階に新設される「ピローバー」には、客室に備え付けてある枕のほか、そば殻や頸椎(けいつい)をサポートする枕など8種類を用意。「枕選びも楽しんでほしい」と同ホテル。フロント付近の「アメニティーバー」には、必要な分だけ選べるよう、シャンプーや入浴剤、スティックタイプの飲み物も備えられる。

朝食は、業務請負などを手がけるサクセス(同県常総市)が運営する日本料理店「ろくさん」が有料で提供する。だしにこだわり、東京・豊洲から直送される魚や厳選した県産米、地場産野菜などをメニューに取り入れる予定。

同ホテルは、昨年12月1日から予約の受け付けを始めた。同ホテルの花枝洋行支配人(48)は「再開できる喜びを感じている。多くのお客さまに利用していただけたらうれしい」と話した。