世界遺産「日光の社寺」門前町の景色が変わる 歩道、電柱…21年前に始まった整備が最終区へ

下野新聞
2024年1月24日

栃木県は2024年度、世界遺産「日光の社寺」に通じる日光市街地の国道119号の歩道整備事業で、最終工区となる上鉢石町~中鉢石町の工事に着手する。年間500万人超の観光客が訪れる門前町でありながら、歩道幅員が狭い上、歩道内の電柱などが通行の支障となっていた。歩道拡幅と電柱の地中化を進め、33年度の完成を目指す。

門前町にふさわしい街並みを形成しようと、日光東町地区歩道整備事業は03年度からスタート。整備区間は東武日光駅付近から、社寺に向かう日光橋までの1.5キロで、5工区のうち同駅側の3工区計830メートルが完了している。下鉢石町工区の250メートルも25年度に完成する予定。

新たに着手するのは、日光郵便局付近から日光橋までの420メートル。現在は歩道幅員が2.5メートルと狭いため、両側とも1メートル拡幅するとともにバリアフリー化し、安全で円滑な通行を確保する計画。車線数は現在と同じ片側1車線で、全体の幅員は17メートルとなる。

歩行者がすれ違うのも難しい場所があり、電柱の地中化も進めていく。22年7月の豪雨により整備区間の南側で崖崩れが起きたことから、本年度から実施する急傾斜地崩壊対策事業と一体的に道路整備を進める。

歩道の美装化も図り、景観の向上を目指す。県県土整備部は「日光市や沿線住民が取り組む景観整備と連携し、道路空間を整えていく」としている。

総事業費は今回の整備区間の約35億円を含め計115億円を見込んでいる。

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