栃木・日光の名店の味を一カ所で 世界遺産“日光の社寺”エリアに「茶寮」オープン

下野新聞
2023年8月19日

栃木県日光市山内の世界遺産「日光の社寺」エリアに今月、社寺門前町にある古くからの日光名物などを楽しめる「山内茶寮 大光坊」がオープンした。創業100年以上の歴史を有する名店の湯波や羊羹などを使った料理、甘味を提供し、観光客らに日光の食の魅力を伝える。店長の竹谷俊亮さん(39)は「日光のおいしい物をそろえた。こだわって整えた庭を眺めながら、老舗の味を満喫してほしい」と話した。

大光坊は同エリアにある「グリル&ステーキ 妙月坊」を運営する「和智」(日光市山内、和智士朗社長)の2店舗目で、4日にオープンした。かつて旧坊があった場所に建つ建物をリノベーションした。

店名の大光坊は、その旧坊の名に由来する。和智社長は「かつて山内にはたくさんのお寺があった。店名だけでも復活させ、日光の歴史の奥深さを感じてほしい」と話す。

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木造平屋の建物からは、モミジなどの木々や芝が美しい風情ある庭が望める。竹谷さんは「雪見障子になっており、四季折々の景色も店の魅力」と説明する。

メニューには老舗「海老屋」の揚巻湯波などが付いた「湯波膳」、明治元年創業の「ふじや」の生湯波を使用した「生湯波丼」が並ぶ。加えて、老舗和菓子店「湯沢屋」のあんこや1895年創業の「三ツ山羊羹本舗」の水羊羹などで作る「山内パフェ」などもある。

和智社長は「老舗の味を一度に堪能できる店は、おそらくここだけ」と胸を張る。

午前11時~午後5時(最終入店4時)。水曜定休。(問)大光坊0288・25・6560。

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