「北海道石」を解説 東海大客員教授の田中さん(群馬・高崎市出身)が28日にトークイベント

上毛新聞
2024年1月24日

群馬県高崎市出身で東海大理学部客員教授の田中陵二(りょうじ)さん(50)が28日、群馬県高崎市の高崎シティギャラリーで開催される「たかさき絵本フェスティバル」のトークイベントに登壇し、2022年に発見した「北海道石(せき)」(学名・ホッカイドウアイト)について解説する。田中さんが出版した絵本「石は元素の案内人」などを通して、元素や結晶などの魅力を語る。

北海道石は22年1月、田中さんが所属する研究グループが、北海道鹿追町と愛別町の山林で発見した。鉱石採集が趣味の田中さんの知人から提供された鉱物に含まれていた。紫外線を当てると鮮やかな黄色や黄緑色に輝く。

火山の地熱などを受けて形成されたとみられ、その誕生は石油が生成される仕組みに近いという。田中さんは「石油が何を由来に作られるのかを解明する手がかりになる可能性がある」と説明する。

トークイベントでは北海道石発見の詳しい経緯や、著作について解説する。田中さんは「元素や結晶に少しでも興味がある人は会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

午後1時から。イベントの入場料は大人1000円、子ども500円。問い合わせはイベントを主催する「時をつむぐ会」のメール(tokitsumu4613@gmail.com)へ。