レンコン、サラダで食べて 茨城・土浦市が新レシピ 食感生かし洋風に

茨城新聞
2024年1月27日

レンコン生産量日本一を誇る茨城県土浦市は、食品大手のキユーピー(東京都)と連携して取り組む「れんこんのサラダ化プロジェクト」で、新メニューを開発した。カレーに添えてスプーンでも食べられるコールスローなど4種類。家庭料理で消費促進を図ることで、さらなる産地振興につなげていく考えだ。

新たなメニューは「れんこんとキャベツのチョップドコールスロー」「れんこんと春菊のタマゴサラダ」「れんこんとキャベツのすりおろしオニオンコールスローサラダ」「れんこんと厚揚げとじゃがいものサラダ」の4種類。食材に合う同社のドレッシングをかけ、ゴマや黒酢の風味を加えた。

メニューは同社北関東営業所(栃木県宇都宮市)の20人が参加して考案。市の担当課も協力して開発した。和食メニュー中心のレンコンをスプーンで食べられるようにするなど、味や食感を生かしつつ洋風に寄せた味づくりにこだわった。

市は同社とプロジェクトの推進協定を2023年10月に締結。農産物の地産地消を図る県の紹介を受けたのがきっかけだ。考案したサラダを市内の建機大手の社内食堂で限定提供するなどした。今回の四つを加えメニューは10種類に広がり、今後は市内の飲食店や学校給食での提供を検討する。

安藤真理子市長は「栄養満点のサラダを普段の食事に取り入れてもらい、全国の食卓に上ることを目指す」と高い目標を掲げた。同社関東支店の松井和彦支店長は「茨城県五霞町に基幹工場があり、茨城はゆかりのある県。日本一のレンコンのPRと市民の食と健康に貢献したい」と話した。

市は23年度、地元産レンコンを使った焼酎「土浦恋婚(れんこん)」を企画するなど、レンコンの消費拡大に向けた施策を進めている。