干し芋残渣 焼酎に ロス抑え新たな循環 茨城・ひたちなかの業者

茨城新聞
2024年1月22日

干し芋を製造、販売する茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町のマルヒ(黒沢弘昌社長)は、蒸したサツマイモのむいた皮や大きくなり過ぎて干し芋に適さないサツマイモなど、干し芋の生産過程でこれまで廃棄されていた残渣(ざんさ)を活用した3種類の焼酎を販売している。商品名は「まわる干しいも」。サツマイモの生産から干し芋完成までの循環から外れていた残渣を焼酎に活用し、新たな循環をつくる取り組みだ。

酒造会社の剛烈酒造(同県常陸太田市)に製造を委託し、近年人気の甘みが強い品種「紅はるか」で1種類、昔ながらの品種「玉豊」で2種類を開発した。

紅はるかの焼酎は、蒸したサツマイモのむいた皮やそれに付いた実を原料にしている。玉豊は収穫時に大きくなり過ぎて干し芋に適さないものと、乾燥させた干し芋で形が崩れたり、硬過ぎたりして廃棄されていたものを活用している。

3種類ともサツマイモの甘い香りが楽しめ、品種やサツマイモの状態の違いから生じる異なる味わいも楽しめるのが特徴だ。

干し芋は、健康ブームなどで全国的に需要が高まっているが、製造過程で出る残渣は廃棄されており、残渣処分にかかる費用負担や食品ロスの削減が業界全体の課題となっている。マルヒの黒沢一欽専務は「干し芋業界が抱える課題解決に少しでも貢献したい。商品それぞれの風味の違いを楽しんでほしい」と話した。

価格は3種類とも500ミリリットルで1500円。同社の直売所やオンラインショップなどで購入できる。問い合わせは、同社・フリーダイヤル(0120)028056へ。

地図を開く 近くのニュース