地元酒かすで名物を 石岡の料理店 旬の魚、銘柄豚漬け込む
茨城新聞
2017年3月15日
石岡市国府1丁目のJR石岡駅前にある料理店「宴処(うたげどころ)山平」が、地元の酒蔵「白菊酒造」(同市高浜)の酒かすを使い、酒かす漬け料理を開発し、メニューとして提供を始めた。サワラやシャケといった季節の魚や若鶏、野菜などがメイン。料理長の長谷川賢一さん(48)は「一日漬け込んでなじませる。酒かすの滑らかさで材料のうまみが引き出される」と語る。
酒かす料理は、市中心商店街で2、3日に開かれた「いしおか雛(ひな)巡り」の中で、飲み歩きイベント「酒場巡り」の一環で同店が提供した。旬の魚やブランド豚「味麗(みらい)豚」などの「酒かす漬け盛り合わせ」が好評だったことから、定番メニューにした。同店は「商工会議所と相談しながら、市内のほかの酒蔵にも協力を願い、それぞれの酒かすを使った料理の食べ比べができたらいい。古里の名物を目指したい」と話している。
同店は1916年にそば店「山平食堂」として創業。東日本大震災で店舗が大規模半壊し、一時期休業を余儀なくされたが、3年前に新装開店した。
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