地元産米使った吟醸酒 高萩市が販路拡大 ほおずきアイスも
茨城新聞
2016年1月8日
特産品開発を進めている高萩市は7日までに、同市産米の純米吟醸酒「高萩真心一魂」と、大能地区で栽培する花貫フルーツほおずきを使用したアイスの試作品を発表した。小田木真代市長は「高萩にとって初めてのチャレンジであり、販路拡大と6次産業化に取り組む」と力を込めた。
日本酒は市の依頼を受けた同市秋山の農家、下山田誠司さん(66)が昨年5月、40アールの水田に酒米「美山錦」を作付けし、同9月下旬に収穫。製造は日立市の老舗酒蔵、森島酒造に委託し、4合瓶(720ミリリットル)2千本を完成させた。全て一等米だったといい(森島酒造)、下山田さんは「花貫川の清流で育った米で品質がいい」と自信を見せた。広く県内外で試飲してもらいながらPRしていく。
ほおずきアイスは、冷凍した食用ホオズキを牛乳に混ぜ、酸味を抑えたまろやかな味わいに仕上げた。生産者である花貫フルーツほおずき倶楽部の蓬田茂代表(67)は「香りも感じられるおいしいアイスができた」と満足げ。
フードアナリストで市のアドバイザーを務める藤原浩さんは「高萩の人も意識していない自然の良さから生み出すことができた。ブランド力アップに弾みになれば」と期待を込める。
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