郷土博物館の展示品、VR空間で紹介 茨城・日立 検索機能も装備

茨城新聞
2024年1月13日

茨城県日立市宮田町の市郷土博物館は、スマートフォンやパソコンで館内の展示品を見学できるバーチャルミュージアムを始めた。仮想現実(VR)技術を活用し、郷土の歴史や民俗、産業の移り変わりなどを紹介する常設展示室を、実際に歩いているような視点で楽しめる。

コロナ禍を踏まえ、デジタル化を推進して非来館型のサービス向上を図るのが目的。常設展示室の1、2階を撮影し、VR空間をインターネットのクラウド上に公開した。ホームページから閲覧できる。

主な展示物は、画面上の水色のマーク「ポップアップ」を選択すると、今回の公開に合わせて再構成した解説文や写真が表示される。日本最古とされる約5億年前のカンブリア紀の地層や国指定史跡の長者山遺跡など計15カ所あり、検索機能も備える。

解説付きの展示ではほかに、ユネスコ無形文化遺産の山車行事「日立風流物」や、日立鉱山の修理工場として創業した日立製作所の歴史、1500人以上の犠牲者が出た太平洋戦争末期の戦災についても伝えている。

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