永井路子さん追悼コーナー設置 茨城・古河文学館
茨城新聞
2023年2月18日
1月27日に97歳で亡くなった茨城県古河市出身の直木賞作家、永井路子さんをしのぶ追悼コーナーが10日、同市中央町の古河文学館に設置された。同館で行った講演会の様子をはじめ、在りし日の姿を収めたパネル写真8点などを展示。自由に書き込めるメッセージカードを置いた。
1998年に開館した同館の設置に当たり、永井さんは積極的に市に助言し、多額の寄付や蔵書を寄せた。追悼コーナーは、直筆サイン入りの最晩年の長編小説「岩倉具視」(2008年)を展示する。預かったメッセーは後日、遺族に届ける。同館は年間を通じ永井さんのテーマ展を開いており、功績をたどる特別展示も秋以降に予定している。
同館を訪れた同市の女性(36)は「鑑真を描いた『氷輪』が印象に残っている。永井さんに思いをはせ、もう一度読み直したい」と話した。