能登の復興、1年の健康願う 群馬・青柳大師で新春の御開帳

上毛新聞
2024年1月8日

厄よけで知られる龍蔵寺・青柳大師(群馬県前橋市龍蔵寺町)で3日、年に1度のご開帳が行われた。祭っている天台宗の高僧、慈恵(じえ)大師(元三大師)の命日に合わせて大師像を公開し、家内安全や無病息災を願う大勢の参拝客でにぎわった=写真

同日午前0時、大師像を安置する厨子(ずし)を開き、護摩焚きを開始した。真木興空住職(65)は「(被災した)能登半島の復興や皆さんの健康を祈る」と話し、夕方まで祈願した。

家族10人で訪れた市内の松島博さん(70)は「きょう古希になった。孫の成長が楽しみ」と目を細めた。春に中学生になる前橋細井小6年の鈴木天馬君(11)は「友達と仲良くして、勉強で満点を取りたい」と笑顔で話した。昨年10月に長女の一楓(いちか)ちゃんを出産した市内の下田香織さん(31)は「元気で健やかに育ってほしい」と願っていた。