遊び通し子ども育む 遊育施設オープン 茨城・守谷市 保健センター2階
遊びを通して子どもたちを育む茨城県守谷市の遊育施設「あそびの森もりっ子」が12月、同市本町の保健センター2階にープンした。大型遊具が用意され、跳ぶ、登る、回るなど、さまざまな体の動きを体験できる。
遊育は「あそいく」「ゆういく」などと呼ばれ「遊びを通して自ら育つ」をテーマとした考え方。子どもの体力やコミュニケーション能力の低下が懸念される中、体を動かし、発想力などを高めてもらう狙いで、市が開設した。
広々としたスペースには、跳びはねて遊べる遊具や壁を登るボルダリングなどのほか、ソフトブロックやままごと遊びの玩具などを用意。ハイハイ段階の赤ちゃんが楽しめる乳幼児エリアも設置されている。
利用できるのは未就学児と保護者。プレイリーダーと呼ばれるサポートスタッフが常駐するが、利用には保護者の付き添いが必要。料金は1人1回100円(市外在住者は200円)。1時間ごとの入れ替え制で①午前10時②同11時15分③午後1時15分④同2時半⑤同3時45分-の計5回。1クール15組(1組最大で親2人、子2人)。休館は毎週金曜と年末年始。利用には予約が必要。
オープン初日の2日にはセレモニーがあり、松丸修久市長は「遊びの中で育った能力は大切。この場所でいろいろな体験をしてほしい」とあいさつ。初日から多くの親子連れでにぎわった。プレイリーダーの菊地明子さんは「さまざまな遊びを紹介し、親子の元気な声が聞けるようにしていきたい」と話した。
保健センターは2022年から2年間でリニューアルし、遊育施設を整備した。施設の運営は民間に委託し、委託料は2年4カ月で約6799万円。